【面白CG】尖閣で日中応酬「核心的利益」VS「固有の領土」 : 政治ちゃんねる

北京で行われていた日中韓サミットが閉幕した。国交正常化40周年という節目の年を迎えた日本と中国だが、石原東京都知事の尖閣購入計画が友好ムードに水を差し、日中首脳会談では温家宝首相から「尖閣は核心的利益だ」との先制パンチに、野田総理大臣が「日本固有の領土」と応酬、両国間に横たわる溝の大きさが改めて浮き彫りになった。石原都知事の「購入発言」などの動きに、不満を高めているのは間違いないと見られている。

尖閣で日中応酬「核心的利益」VS「固有の領土」

　北京で行われていた日中韓サミットが閉幕しました。国交正常化40周年という節目の年を迎えた日本と中国ですが、石原東京都知事の尖閣購入計画が友好ムードに水を差し、日中首脳会談では、温家宝首相から「尖閣は核心的利益だ」との先制パンチに、野田総理大臣が「日本固有の領土」と応酬、両国間に横たわる溝の大きさが改めて浮き彫りになりました。

　45分間の会談は14日午前に終了しました。3カ国の首脳がそろった場だけに、表敬的な内容となりました。

　中国・胡錦涛国家主席：「（今回の会談は）3カ国の関係を発展させ、協力の強化を重視していることを示した」

　胡主席は経済連携の成果を強調しました。13日の温首相は、初めて尖閣諸島について中国が国家として譲れないことを表す「核心的利益」という言葉を使いました。石原都知事の「購入発言」などの動きに、不満を高めているのは間違いありません。

一方で、メディアは、この問題の扱いは非常に小さいです。野田総理が「2国間の問題は中国と適切に処理する」と発言したなどと伝え、「固有の領土だ」と応酬したことなどは全く触れていません。

また、日中韓共同声明で北朝鮮の核問題が全く触れられていないのも、立場の異なる問題を棚上げしたためだとみられます。中国が友好ムードを強調するのは、秋に最高指導部の交代を控え、安定を最優先したい国内事情があります。

ただ、中国国内では、特に領土問題については強硬意見が日増しに高まっていて、尖閣諸島問題は、今後も火種としてくすぶり続けることになります。

2012.05.14 11:48 テレ朝ニュース
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220514012.html