政治ちゃんねる

六月以降は、女性同伴での東京公費出張や政調費の不正使用、当て逃げ容疑事件など河合市議の不祥事が相次いで発覚。

市議会は九月上旬までに議会運営委員会理事会などで対応したが、決議案提出で減税日本ナゴヤの意思決定が遅れたことなどから、会議は計十七回、延べ四十九時間余に及んだ。

対応した市議会職員も延べ二百六十四人に上った。十一日の議員総会で、決議案の提案説明のため登壇した減税日本ナゴヤの浅井康正団長は「他会派の皆さまに多大な迷惑をかけた」と陳謝。河村市長も記者団に「申し訳ないし、情けない」と神妙な表情で語った。

河合市議は十一日、議員辞職勧告決議案の可決を受け、記者団に「重く受け止めており、あらゆる選択肢を考えている」と述べ、辞職に含みを持たせた。一方で「市民の皆さんに経緯を説明し、誤解を解きながら固定資産税減税など公約実現に努力したい」とも語り、任期満了まで議員を続ける意欲をにじませた。おもなやりとりは次の通り。

－決議案が全会一致で可決された。進退は。
一連の言動が市民に不快感を与え、信頼を失墜させたことへの議会の意思表示と考え、重く受け止めている。あらゆる選択肢を考えている。ただ、私に投票してくれた方への責任を果たしたい。　

－勧告を重く受け止めることと、任期満了まで務めることは矛盾するのでは。
勧告は勧告。議員活動をしっかりと見直さんといかん。重く受け止めるから、辞職を含めてあらゆる選択肢を考える。

－議員としての資質をどう考える。
普通の家庭生活を送りながらボランティアぐらいの気持ちで議員をするのが本来の『庶民革命』。本当に庶民がやってもらいたいことを分かるのが僕だ。

－市議になって一年半。問題が相次いだ。
（女性同伴の東京出張は）「私的旅行」ではなく視察。当て逃げではなく「交通トラブル」。適切な処理をしたと今でも考えている。

－市民の反応は。
周りの人には、えらい目にあっとるねと同情されている。辞職した方がいいとの声は聞かない。自分の人気は次の選挙で分かること。誤解から生まれていると思う。街頭演説などで市民に経緯をきっちり詳細に説明する。

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20120912/CK2012091202000039.html